デニム [COOTIE]
スポンサードリンク
雨、嫌ですね…
今週広島はずっと天気が優れないご様子。
家で何しよう?ってそんな時は愛用のデニムでも眺めながら「いいアジでてきたな~…」なんて悦に浸ってみるのはいかがでしょう。
昨日の休日をそんな風に過ごした大本が本日皆様にご紹介したいのがコチラのデニム、COOTIE ”5 Pocket Denim (1 Wash)”です。
13.5ozオリジナルセルビッチのジンバブエコットンを使ったクーティーの定番デニム。
シルエット、作り込み共に大変素晴らしい一本で、トランプスの定番デニムと言っても過言ではないくらいたくさんのお客様にご愛用いただいております。
さて、こんな雨の日に部屋で一人デニムを眺めるならいつもよりじっくり、細かいトコロまで見てみましょう。
インディゴのデニムにセルビッチ、なんて美しいのでしょう。
セルビッチとはデニム生地の端にあたる部分の事で、シャトル織機の横糸を走らせるシャトルが折り返した部分を指します。
デニムパンツがワークウェアだったその昔、セルビッチ部分をデニムパンツを構成するパーツの内一番長いアウトサイドシーム部分に使う事で、裁断とロック始末の工程を省略、生産性を高めました。
しかし現在、技術は進歩し当時と比べ何倍もの幅の生地が織れる様になり、セルビッチデニムは非常に生産性の悪いモノとなったワケです。
が、クーティーの定番デニムはセルビッチに拘ります。
このセルビッチ、
ウォッチポケットにも見る事が出来ます。
普段まず見ることの無い部分ですが、クーティーはとにかく拘ります。
そしてその横にある銅製の金属パーツは、ポケットの一番力のかかる部分、上側の両サイドを補強するリベットですが、
なにやら真ん中に糸くずが見えます。
打ち抜き式の貫通リベットです。
この打ち抜き式、先端が少々エッジーであり、打ち抜いた際の糸がモシャモシャっと表にはみ出しやや美観を損なうためデニムパンツメーカー大手のリーバイスでは1950年頃まで採用され、その後は先端を覆うUFOの様な見た目をしたカバー式へと変わります。
パーツの供給という観点からも、カバー式のほうが安く簡単に手に入るはずです。
が、クーティーは打ち抜き式貫通リベットに拘ります。
デニムパンツのワークウェアたるディテールをとても大切にしているワケです。
画像の真ん中、フロントのトップボタンですがなにやら右下に向かって斜めにステッチが。
Vステッチです。
フロントパーツの補強と、ベルトが重なる部分、帯パーツ下側のチェーンステッチのホツレ防止を担い、そして
そのVステッチ終点のホツレ防止をフロントトップボタンが担うという、ワークウェアとしての丈夫さに貢献するディテール。
現在では糸そのものの強さと縫製技術の高さ、用途からして絶対に必要かはわかりません。
ただ、絶対的に手間なのです。
が、クーティーの定番デニムはVステッチに拘ります。
後ろも見ていきます。
パッチです。
そんなこと言われなくても分かるとか怒らないで下さい。
パッチの上側だけステッチが二本になっているのが判ります。
これは帯パーツの上側ステッチが一筆書きの様にパッチを取り付けた事を意味します。
ステッチが左から来て、同時にパッチの上側も縫いつけ、そのまま右側、下側、左側を縫いつけ、もう一度上側を通り右に進んでいきます。
これも当時ワークウェアとしてスピーディーに仕上げる為のアイデアですが、生産工程の機械化が進んだ現在ではこの上なく手間のかかるディテールです。
が、クーティーはパッチの一筆縫いに拘ります。
コチラはベルトを通すベルトループ。
ちょっと画像では判り難いですが、帯パーツ上側のステッチがベルトループのパーツ上端を同時に縫い付けています。
通称「バンザイ」と呼ばれるものです。
出来上がり時でいうベルトループ上側を、帯パーツ上側の縫製時に同時に縫いつけ仮止めをし、上にバンザイをしたように飛び出たベルトループを下にたたみ、再度上下二ヶ所を縫い付けます。
力のかかるベルトループ上側の強度アップにも貢献しますが、これも先ほどの一筆縫いパッチ同様、現在では非常に手間なワケです。
が、クーティーはバンザイに拘ります。
バックポケット上側のサイドですが、こんもりしています。
ヴィンテージデニムの代表的なディテール、隠しリベットです。
内側から見ると判りやすいです。
時は1934年、リーバイスは当時馬に乗る際バックポケットのリベットが馬具を傷付けるということでバックポケットのリベットが生地の内側に隠れる隠しリベットを採用します。
現代のミシンであればリベットなど使わずともバータックで十分な強度が確保できるでしょう。
ましてや隠しリベットなんて手間以外の何者でもありません。
が、クーティーは隠しリベットに拘ります。
いかがでしょう、まだまだ語りたい部分が山ほどあるのですが、その他のウンチクはまたの機会、もしくは店頭でお話しできればと。
退屈な雨の日がこのブログと素敵なデニムで少しでも楽しいモノになったなら幸いです♪
失礼しました。
スポンサードリンク
雨、嫌ですね…
今週広島はずっと天気が優れないご様子。
家で何しよう?ってそんな時は愛用のデニムでも眺めながら「いいアジでてきたな~…」なんて悦に浸ってみるのはいかがでしょう。
昨日の休日をそんな風に過ごした大本が本日皆様にご紹介したいのがコチラのデニム、COOTIE ”5 Pocket Denim (1 Wash)”です。
13.5ozオリジナルセルビッチのジンバブエコットンを使ったクーティーの定番デニム。
シルエット、作り込み共に大変素晴らしい一本で、トランプスの定番デニムと言っても過言ではないくらいたくさんのお客様にご愛用いただいております。
さて、こんな雨の日に部屋で一人デニムを眺めるならいつもよりじっくり、細かいトコロまで見てみましょう。
インディゴのデニムにセルビッチ、なんて美しいのでしょう。
セルビッチとはデニム生地の端にあたる部分の事で、シャトル織機の横糸を走らせるシャトルが折り返した部分を指します。
デニムパンツがワークウェアだったその昔、セルビッチ部分をデニムパンツを構成するパーツの内一番長いアウトサイドシーム部分に使う事で、裁断とロック始末の工程を省略、生産性を高めました。
しかし現在、技術は進歩し当時と比べ何倍もの幅の生地が織れる様になり、セルビッチデニムは非常に生産性の悪いモノとなったワケです。
が、クーティーの定番デニムはセルビッチに拘ります。
このセルビッチ、
ウォッチポケットにも見る事が出来ます。
普段まず見ることの無い部分ですが、クーティーはとにかく拘ります。
そしてその横にある銅製の金属パーツは、ポケットの一番力のかかる部分、上側の両サイドを補強するリベットですが、
なにやら真ん中に糸くずが見えます。
打ち抜き式の貫通リベットです。
この打ち抜き式、先端が少々エッジーであり、打ち抜いた際の糸がモシャモシャっと表にはみ出しやや美観を損なうためデニムパンツメーカー大手のリーバイスでは1950年頃まで採用され、その後は先端を覆うUFOの様な見た目をしたカバー式へと変わります。
パーツの供給という観点からも、カバー式のほうが安く簡単に手に入るはずです。
が、クーティーは打ち抜き式貫通リベットに拘ります。
デニムパンツのワークウェアたるディテールをとても大切にしているワケです。
画像の真ん中、フロントのトップボタンですがなにやら右下に向かって斜めにステッチが。
Vステッチです。
フロントパーツの補強と、ベルトが重なる部分、帯パーツ下側のチェーンステッチのホツレ防止を担い、そして
そのVステッチ終点のホツレ防止をフロントトップボタンが担うという、ワークウェアとしての丈夫さに貢献するディテール。
現在では糸そのものの強さと縫製技術の高さ、用途からして絶対に必要かはわかりません。
ただ、絶対的に手間なのです。
が、クーティーの定番デニムはVステッチに拘ります。
後ろも見ていきます。
パッチです。
そんなこと言われなくても分かるとか怒らないで下さい。
パッチの上側だけステッチが二本になっているのが判ります。
これは帯パーツの上側ステッチが一筆書きの様にパッチを取り付けた事を意味します。
ステッチが左から来て、同時にパッチの上側も縫いつけ、そのまま右側、下側、左側を縫いつけ、もう一度上側を通り右に進んでいきます。
これも当時ワークウェアとしてスピーディーに仕上げる為のアイデアですが、生産工程の機械化が進んだ現在ではこの上なく手間のかかるディテールです。
が、クーティーはパッチの一筆縫いに拘ります。
コチラはベルトを通すベルトループ。
ちょっと画像では判り難いですが、帯パーツ上側のステッチがベルトループのパーツ上端を同時に縫い付けています。
通称「バンザイ」と呼ばれるものです。
出来上がり時でいうベルトループ上側を、帯パーツ上側の縫製時に同時に縫いつけ仮止めをし、上にバンザイをしたように飛び出たベルトループを下にたたみ、再度上下二ヶ所を縫い付けます。
力のかかるベルトループ上側の強度アップにも貢献しますが、これも先ほどの一筆縫いパッチ同様、現在では非常に手間なワケです。
が、クーティーはバンザイに拘ります。
バックポケット上側のサイドですが、こんもりしています。
ヴィンテージデニムの代表的なディテール、隠しリベットです。
内側から見ると判りやすいです。
時は1934年、リーバイスは当時馬に乗る際バックポケットのリベットが馬具を傷付けるということでバックポケットのリベットが生地の内側に隠れる隠しリベットを採用します。
現代のミシンであればリベットなど使わずともバータックで十分な強度が確保できるでしょう。
ましてや隠しリベットなんて手間以外の何者でもありません。
が、クーティーは隠しリベットに拘ります。
いかがでしょう、まだまだ語りたい部分が山ほどあるのですが、その他のウンチクはまたの機会、もしくは店頭でお話しできればと。
退屈な雨の日がこのブログと素敵なデニムで少しでも楽しいモノになったなら幸いです♪
失礼しました。
スポンサードリンク
TRUMPS/トランプス 〒730-0036 広島県広島市中区袋町7-11 IGAビル1F Tel&Fax:082-246-8160